病院案内

急性期病棟

急性期病棟とは

急性期とは、病状が急に現れる時期、病気になり始めの時期をいいます。病状に応じて、検査や処置が必要となり、手術を行うこともあります。
これらの対応を24時間体制で行う病院が「急性期病院」と呼ばれ、急患や重症な病気や外傷に対する治療や手術を行っています。
発症後おおよそ14日間以内が急性期の目安とされています。

救急指定病院

救急指定病院とは

苦痛や高熱などを呈して来院する患者さまや、救急車によって搬送されてくる患者さまの病状、緊急性を判断しスタッフがチームとなり敏速な対応で診療を行います。

場合によっては生命の危機が迫る患者さまなど救命を第一に対応し必要によってはより高度な医療機関や専門的な医療機関へ転送するなど患者さまの状況を判断いたします。当院は、地域の患者さまを積極的に受入れる体制強化を常に図っております。

地域包括ケア病棟

地域包括ケア病棟とは

急性期治療を終了され直ぐに在宅や施設へ移動されることに不安のある患者さまや在宅や施設から緊急入院した患者さまなどに在宅復帰に向けてリハビリを行なうことを目的とした病棟となります。
在宅復帰をスムーズに行うために、主治医、看護師、リハビリスタッフ、医療相談員等がチームとなってサポートし外部との連携を図り効率的に患者さまの在宅復帰支援を行います。
入院期間は、60日を限度となります。

入院が適している患者さま

  • 急性期の診療(内科、外科、整形外科)後も退院を目指したリハビリテーションが必要である。
    もしくはもう少し経過観察が必要である患者さま
  • 症状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要である患者さま
  • 在宅復帰に向けて療養準備が必要な患者さま
  • レスパイトが必要な患者さま(医療行為が必要で、施設でのショートステイが受けてもらえない患者さま)

回復期リハビリテーション病棟の違い

地域包括病棟も回復期リハビリテーション病棟も在宅復帰を目指す目的は同じですが、回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患、大腿骨・骨盤等の骨折、胸腹部手術などの急性期治療を終えて症状が安定した患者さまに集中的にリハビリテーションを行う病棟となります。
地域包括ケア病棟は、病名に関係なく入院できる病床で、患者さまの病状に応じ包括的にリハビリテーションを提供いたします。

回復期リハビリテーションとは

回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頸部骨折などの病気で急性期を脱しても、
まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者様に対して、専従のリハビリスタッフをはじめ、医師、看護師、ソーシャルワーカー等がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。

回復期リハビリテーション病棟入院基準 回復期リハビリテーション病棟へ入院する対象者は、
厚生労働省が疾患などの条件や入院期間を定めており、専門の医師による診断が必要です。
対象疾患や入院期間などは次の表をご参照ください。
疾患 最大入院期間
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装備訓練を要する状態 150日
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 180日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 90日
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 90日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態 60日
股関節又は膝関節の置換術後の状態 90日

医療療養型病棟

医療療養型病棟とは

医療療養病棟は、急性期医療の治療を終えても、引き続き医療提供の必要な患者さまとなります。
自宅療養を行うには患者さま及びご家族さま共に不安を抱えておられる長期療養を必要とする患者さんに対して、リハビリなどを行っております。
入院期間は、90日を限度としております。地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟と違いリハビリの頻度は大きく下がってしまいますが、医師・看護師・リハビリ・管理栄養士・医療相談員などが、チームを組んで全力でサポートいたします。

医療療養病棟のADL(日常生活自立度)

厚生労働省の定めた規定に従い、医療の必要度に応じた医療区分およびADL自立度(日常生活自立度)の視点から考えられたADL区分による包括評価をする事となっております。医療療養病棟は、主に医療区分2~3などの医療必要度の高い患者さまを担当することが期待されている病棟であり、医療区分1の患者さまは、介護療養病棟や老人保健施設などの介護施設が担当する傾向にあります。
そのため退院前に家族面談を行いできるだけ患者さまと家族さまのニーズにあった施設をご紹介させていただきます。また、施設入所後も病状悪化された場合、敏速にご対応いたします。どんなことでも結構ですのでご相談ください。医療相談員が親身になってご対応いたします。

レスパイト入院について

レスパイトとは、『一時休止』『休息』という意味です。
介護者の日々の疲れ、冠婚葬祭、旅行などの事情にて一時的に在宅介護が困難となる期間を設けた入院となります。
介護者の負担を出来るだけ軽減を目指す仕組みです。
当院では、医療施設、介護施設を併用しているため患者さまの状態を含めどちらの施設選択がよいのか一緒に考えて受け入れております。

当院は地域密着型の病院を目指し泉州地域で少しでも貢献できる病院を考えております。レスパイト入院など積極的に取り組み医療、介護の強化を図りスキルアップすることでより一層泉州地域に貢献できる体制が大切であると考えております。
【入院期間は、14日を限度となります。】

入院が適している患者さま

  • ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さま
  • がんの疼痛管理が必要な患者さま
  • 夜間も吸引が必要な患者さま
  • 点滴、胃瘻、経鼻での栄養が必要な患者さま
  • 気管切開をしている患者さま
  • 高齢者、寝たきりの患者さま

レスパイト入院前のご自宅訪問

看護師、医療相談員がご自宅訪問させていただきオリエンテーションをさせていただきます。患者さまが入院する事への不安、移送についての不安、自宅環境との違い、看護師がすぐにきてもらえるかなど様々な不安があるかと思います。

オリエンテーションにてトラブル、リスクの軽減、患者さま、家族さまの要望、お互いのコミュニケーション・信頼関係を構築することが大事に考えております。
補助、介護などご自宅のような対応は困難なことが多いかもしれません。
ですが、できる限りコミュニケーションを図り患者さまが安心できる環境を整備し患者さまの不安を軽減できるようスタッフがサポートいたします。患者さまがご安心していただけるよう努めていきたいと思っております。